[2350 MHz携帯電話放射へのばく露はタマネギ[Allium cepa]の根の成長点に細胞毒性及び遺伝毒性作用を生じる] med./bio.

Exposure to mobile phone radiations at 2350 MHz incites cyto- and genotoxic effects in root meristems of Allium cepa

掲載誌: J Environ Health Sci Eng 2019; 17 (1): 97-104

この研究は、2350 MHzの携帯電話電磁放射による細胞毒性及び遺伝毒性の可能性を、タマネギ(Allium cepa L.)を用いて調べた。新鮮な不定形のタマネギの根を、2350 MHzの電磁放射に1、2、4時間連続でばく露した。細胞毒性は有糸分裂指数(MI)、増殖指数染色体異常で評価した。遺伝毒性はコメットアッセイを用いて、頭部DNAの%(% HDNA)、テールDNAの%(% TDNA)、テールモーメント(TM)、オリーブテールモーメント(OTM)で調べた。その結果、対照群と比較して、4時間及び2時間のばく露では、それぞれMI及び染色体異常有意な増加が認められた。増殖指数には特に変化は認められなかった。対照群と比較して、4時間及び2時間のばく露では、それぞれ% HDNA及び% TDNAの有意な変化が認められたが、TM及びOTMには有意な変化は認められなかった、と著者らは報告している。

ばく露