[ヒトに対する低周波電磁界のインパクト] basics

The Impact of the Low Frequency of the Electromagnetic Field on Human

掲載誌: Turksen K (ed.): Cell Biology and Translational Medicine, Volume 7. Advances in Experimental Medicine and Biology, 1237巻; Springer, New York, 2020; 135-149; ISBN 978-3-030-37844-8

この論文は、低周波電磁界健康影響に関するこれまでの研究を概観している。過去40年間、低周波電磁界によって生じるかも知れない生物学的影響の同定のため、多くの疫学研究及び実験研究が実施されてきたが、特定のイン・ビボ及びイン・ビトロ環境で実施された研究からのデータは矛盾している。電磁界ばく露した細胞におけるDNA損傷を報告している論文もあれば、そのような損傷はないことを示唆する研究もある。こうした矛盾する知見は、電磁界発生装置、実験デザイン、ばく露時間、遺伝的エンドポイント、細胞株動物の種・系統・年齢等の生物学的材料の違いによるものかも知れない、と著者は述べている。

ばく露