研究のタイプ: レビュー/サーベイ論文 (医学/生物学の研究)

[非電離無線周波にばく露した哺乳類の細胞での遺伝的損傷における、資金源、論文の品質及びアウトカム] review

Funding Source, Quality of Publications and Outcome in Genetic Damage in Mammalian Cells Exposed to Non-Ionizing Radiofrequency Fields.

掲載誌: Radiat Res 2019 [in press]

この研究は、無線周波RF電磁界ばく露によるヒトの健康影響に関する論文225報について、その資金源と、ばく露した哺乳類細胞での遺伝的損傷に関する合計2160の試験における質及びアウトカムとの関連の可能性を調べた。その結果、大多数の研究者(53%、225報中120報)が政府機関を資金源として認めており、携帯電話業界を資金源として言及していたのは少数(9%、225報中20報)であった。政府機関が資金提供した研究と比較して、業界が資金提供した研究は質が良く、品質管理対策(即ち、盲検評価、ドシメトリについての適切な記述、陽性対照及び/または擬似ばく露対照)を利用していた。また、政府機関が資金提供した研究と比較して、業界が資金提供した研究では、d値(影響のサイズ、またはばく露群と疑似ばく露群との間の標準化平均差)が一貫して低かった。更に、政府機関が資金提供した研究と比較して、業界が資金提供した研究では、ばく露群と疑似ばく露群の細胞で遺伝的損傷に差がないと報告する割合が高かった(政府機関が資金提供した研究では49%であったのに対し、業界が資金提供した研究では80%)。最後に、政府機関が資金提供した研究と比較して、業界が資金提供した研究では、ばく露群の細胞における遺伝的損傷の増加を報告する頻度が少なかった(政府機関が資金提供した研究では23%であったのに対し、業界が資金提供した研究では10%)。この結果について論じる際には、政府機関が資金提供した研究(53%、225報中120報)と業界が資金提供した研究(9%、225報中20報)の割合が異なることに注意することが望ましい、と著者らは述べている。全体として、研究に品質管理対策を盛り込むことと、論文では資金源について言及することが重要である、と著者らは結論付けている。

ばく露

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