[中型EV[電気自動車]用の25 kV IPT[誘導式電力伝送]システムからの電磁界及び接触電流の検査及び評価] tech./dosim.

Testing and Assessment of EMFs and Touch Currents From 25-kW IPT System for Medium-Duty EVs

掲載誌: IEEE Transactions on Vehicular Technology 2019; 68 (8): 7477 - 7487

電気自動車(EV)用の誘導電力伝送(IPT)技術は、その信頼性、便利さ、安全性により、大いに注目を集めているが、送受信機間の結合が緩いため、装置の周囲に強い電磁界を生じ、それが限度値を超える場合には生体安全性に影響を及ぼし得る。更に、電磁界は車体に電位を生じるので、人体が車体の2つの金属部分または1つの金属部分と地面に接する場合、接触電流を生じ得る。この論文は、米国の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)のキャンパスで運用中の電動シャトルに実装されているMomentum Dynamics社製の商用25 kWワイヤレス充電器からの近傍電磁界及び接触電流について、国際基準に従った包括的な試験ガイドラインを提示している。この論文は、測定デバイス、試験セットアップ、試験地点、限度値を調査している。測定値に対する試験中の位置ずれのインパクトも検討している。シャトルの周囲及び車内、ならびに電源の近傍で電磁界を測定し、国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)の2010年のガイドライン、米国電気電子学会IEEE)のC95.1規格、米国産業衛生専門家会議(ACGIH)の2017年の許容限度値(TLV)と比較した。その結果、電磁界及び接触電流はともに限度値に適合していた、と著者らは報告している

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