[パルス磁界刺激による方向性をもった神経線維の成長増強] med./bio.

Directed and enhanced neurite growth with pulsed magnetic field stimulation.

掲載誌: Bioelectromagnetics 2000; 21 (4): 272-286

<目的>直流電界神経線維成長及び再生に及ぼす研究はすでに多くの報告がある。円形コイルによるパルス磁界の影響も多くの報告があるが成長の方向はまちまちである。本実験においては箱状コイルを用いて方向性についても検討を加えた。 <対象・方法>図1に示すような箱形コイルを用いた。図2には電流の流れの方向を示す。この中に円形皿を入れると皿内の電流は図3の様になる。図4の波形を曝露した。表1に波形のパラメータを3回の実験について示す。後根神経節(DRG)は胎生15日令のラットから取り出した。NGFは0を含む4段階の濃度。18時間曝露、終了18時間後にHolmesの銀染色を行った。コンピュータ・イメージにより測定した。 <結果>NGFはすべてのDRG神経線維の成長に必要であった。図5にはNGF濃度と神経線維の成長の関係を示す。以後の実験は10-30ng/mlのNGFを加えた。図6にはすべての線維の成長をまとめたデータであるが有意差はみられない。図7には方向を4象限に分けて線維の成長ベクトルを示すが誘導電流の方向であるQ2で有意に長い。方向性は図8に示す。表2には正味の成長をまとめてある。図9には各象限別の成長をシャム(a)と曝露群(b)で示す。曝露群ではQ2とQ4でQ1、Q3に比べ25%大きい。Q1、Q3のデータはシャム群のすべての象限と同様である。図10は細胞体からの神経線維の成長の模様を示す写真。 <結論>誘導電流の方向または逆方向に神経線維の成長が増大する。直角方向にはみられない。興味あることに、方向性をもった成長は必ずしも長さの増大を伴わない。このことは方向性と成長とがカップルしていることを示す。

ばく露

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