[4Gスマートフォンの無線周波電磁放射への長期ばく露は雄ラットの精巣におけるSpock3-MNP2-BTB軸の直接的な混乱により雄の潜在的生殖能を消失させた] med./bio.

Long-term exposure to 4G smartphone radiofrequency electromagnetic radiation diminished male reproductive potential by directly disrupting Spock3-MMP2-BTB axis in the testes of adult rats.

掲載誌: Sci Total Environ 2020; 698: 133860

この研究は、雄ラット生殖能に対する4Gスマートフォンの無線周波RF電磁放射の影響を調べた。4Gスマートフォンを用いた陰嚢の局所ばく露モデルで、6時間/日(スマートフォンを通話モードに維持し、10分おきに1分間の外部からの着信に対応)ばく露した。その結果、150日間のばく露で、精子の質及び仔ラットの体重減少、ならびに精巣損傷が認められた。但し、50日間及び100日間のばく露では、これらの悪影響の証拠は認められなかった。シーケンシング分析及びウェスタンブロットでは、150日間ばく露群の精巣におけるSpock3の過剰発現が示唆された。Spock3過剰発現を阻害すると、ばく露群の精子の質の低下は改善し、精巣損傷及びBTB異常は軽減した。更に、RFばく露はMMP2活性を抑制する一方、MNP14-Spock3複合体の活性を上昇させ、MMP14-MMP2複合体の活性を低下させた。これらはSpock3抑制によって逆転した。4GスマートフォンのRF電磁放射への長期ばく露は、成獣ラット精巣におけるSpock3-MMP2-BTB軸を直接的に混乱させることによって雄の生殖能を消失させる、と著者らは結論付けている。

ばく露