研究のタイプ: サーベイ (医学/生物学の研究)

[ヒト及びラットにおけるメラトニンレベル及び低周波磁界:ベイジアンロジスティック回帰からの新たな洞察] review

Melatonin Levels and Low-Frequency Magnetic Fields in Humans and Rats: New Insights From a Bayesian Logistic Regression

掲載誌: Bioelectromagnetics 2019; 40 (8): 539-552

この研究は、ヒト及びラットにおけるメラトニンのレベルに対する超低周波(ELF)磁界のインパクトを、パラメトリック及び非パラメトリックアプローチの両方を用いて再検討した。ここではレビュー論文からの62件の研究を用いた。パラメトリックアプローチはベイジアンロジスティック回帰分析で、非パラメトリックアプローチは支持ベクトル分析で構成され、どちらもスプリアスな/偽の結果に対してロバストである。両アプローチの結果、磁界強度を同じ範囲に制限した場合(B ≲ 50 μT)、ヒト及びラットでの研究は互いに一致した。加えて、ELF磁界への慢性ばく露(22日間以上)は、磁界強度閾値の~30 μT(log B thr [μT] = 1.4 + 0.7または1.4−0.4 )以下、即ち、人工的なELF磁界強度が地磁気以下の場合にのみ、メラトニンのレベルを低下させることが示された。ELF磁界メラトニンのレベルの変化との関連を報告している研究と、その逆(ELF磁界との関連なし)の研究は、単一の枠組みの下で和解できる、と著者らは結論付けている。

影響評価項目

ばく露