[精巣の組織学及び精細管の形態計測に対する磁気共鳴画像撮影の生物学的影響] med./bio.

Biological Effects of Magnetic Resonance Imaging on Testis Histology and Seminiferous Tubules Morphometry

掲載誌: Oman Med J 2019; 34 (6): 544-552

この研究は、マウスの精巣組織学及び精細管形態計測に対する、磁気共鳴画像撮影(MRI)の電磁波への1回あたり36分間、週1回、3週にわたるばく露の影響を調べた。マウスの成獣40匹を4群に割付け、第1群(最後の非ばく露の1時間後の対照群)、第2群(最後のばく露の1時間後のばく露群)、第3群(最後の非ばく露の35時間後の対照群)、第4群(最後のばく露の35時間後のばく露群)とした。精細管及び管腔の直径、ならびに精細管上皮の厚さを調べた。その結果、第2群では第1群と比較して、精巣重量の部分的な減少が認められた。ジョンソンスコア(スコア10、完全な精子形成及び完全な尿細管)については、第1群、第3群、第4群(それぞれ91.4%、92.2%、90.5%)と比較して、第2群(87.5%)では僅かに低かった。第2群では上皮空胞化、パキテン期の初代精母細胞の停止、ならびに精巣実質の破壊が認められた、と著者らは報告している。

ばく露