[麻酔下および非麻酔下のラットにおける体温上昇に対する高周波電磁界へのばく露の影響] med./bio.

Effect of Exposure to a Radiofrequency Electromagnetic Field on Body Temperature in Anesthetized and Non-Anesthetized Rats

掲載誌: Bioelectromagnetics 2020; 41 (2): 104-112

比吸収率SAR)が4 W/kgの高周波RF)信号へのばく露は体温を1℃以上上昇させ得る。この研究は、SARが4 W/kgのRF電磁界へのばく露後の体温に対する麻酔の影響を調べた。また、ラットの体温に対する体質量の影響力も評価した。体重が225 gおよび339 gのラットを、麻酔下および非麻酔下でのばく露群および擬似ばく露群に割り付けた。ばく露群の自由に動き回るラットを915 MHzのRF信号に4 W/kgの全身SARで8時間ばく露し、ばく露中1時間毎に小動物用温度プローブ直腸温度を測定した。その結果、非麻酔下の225 gおよび339 gのラットの体温には、RFばく露有意な影響は認められなかったが、麻酔下の225 gおよび339 gのラットの体温は、それぞれ5時間および6時間のばく露でベースラインよりも1.9℃および3.3℃上昇した。麻酔下でばく露した339 gのラット5匹中3匹は、6時間のばく露後に死亡した。麻酔と体質量は、RFばく露によるラットの体温の変化に影響力を及ぼすことが示された、と著者らは結論付けている。

ばく露