[健康なヒトの覚醒時脳電図に対するLTEからの電磁界の影響] med./bio.

Effects of electromagnetic fields from long-term evolution on awake electroencephalogram in healthy humans

掲載誌: Neurosci Res 2020; 156: 102-107

この研究は、覚醒時の脳電図(EEG)に対する30分間のLTE電磁界ばく露の影響を調べた。健康なボランティア38人(20-36歳)がこの研究に参加した。10 g平均での最大局所比吸収率SAR)は2.0 W/kgとした。実ばく露または擬似ばく露の前後でEEGを記録した。シータ、アルファ及びベータの各周波数帯のEEGパワースペクトルに対するばく露条件(実ばく露または擬似ばく露)ならびに記録時間(ばく露の前、最中、後)の影響を分析した。その結果、どちらのばく露条件後にも、シータ及びアルファ帯の脳波が強められた。この結果は、両方のばく露条件でのEEG記録中の参加者の眠気によって説明できる、と著者らは述べている。この研究では、30分間のLTEばく露健康なヒトの覚醒時EEGに検出可能な有害な影響は示されなかった、と著者らは結論付けている。

ばく露