研究のタイプ: 疫学研究

[英国における父親の職業的ばく露と小児の骨腫瘍及び軟部組織肉腫についての症例対照研究、1962-2010年] epidem.

Case-control study of paternal occupational exposures and childhood bone tumours and soft-tissue sarcomas in Great Britain, 1962-2010.

掲載誌: Br J Cancer 2020; 122 (8): 1250-1259

この研究は、父親の職業的ばく露と子どもの骨腫瘍及び軟部組織肉腫との関連を全国規模で調べた。英国の国家小児腫瘍登録から、1962-2010年に同国で生まれ、診断された小児肉腫症例のデータを取得した。小児がんでない対照は、性別、誕生期間及び地域でマッチングした。父親の職業を33のばく露グループのうちの1つ以上に割付け、職業的社会階級についてコード化した。小児肉腫の症例5369人及び対照5380人を分析した。骨腫瘍全体、軟部組織肉腫全体、ならびに骨肉腫、横紋筋肉腫、及びユーイング肉腫ファミリーの腫瘍(ESFT)のサブグループを個別に検討した。その結果、有意な正の関連が、横紋筋肉腫と父親の電磁界ばく露オッズ比OR)= 1.67、信頼区間(CI)= 1.22-2.28)、ならびにESFT及び繊維ダスト(OR = 1.93、CI = 1.01-3.63)との間に認められた。骨腫瘍全体に対しては、炭化水素、金属、金属加工またはオイルミストへの父親の皮膚ばく露による推定上の防護的影響が認められた。但し、この研究は大規模で、バイアスがなかったものの、多くの有意性検定が実施されたために偶然による知見が予測されることから、その結果には解釈を要する、と著者らは注意を促している。

ばく露