[送電線からの電磁界が公衆の不安や資産価値に及ぼす影響] misc.

The Effects of Electromagnetic Fields from Transmission Lines on Public Fears and Property Values

掲載誌: J Environ Manage 1996; 48 (3): 201-214

<目的>健康へのリスクを知ることによって送電線近傍の資産価値が測定できる程度に減少するかどうかを明らかにする。 <方法>送電線が資産価値の減少をもたらす理由と、電磁界曝露対策に関する公衆の関心の意味をレビューする。次に、磁界の強さと減少した資産価値の大きさと程度を最近の裁判例や文献から要約する。これは電磁界曝露に対する関心による資産価値の減少程度の限界を与えるために用いられる。 <結果>送電線付近の資産価値は低下傾向にあるが、電磁界による部分分離することは困難である。電磁界関連の訴訟が増えると送電線立地への反対を強め、対策の要求から既設線の再設計を余儀なくされる。法律により送電線隣接地の使用を拘束し、バイヤーの資金も制限され、家屋や土地の市場価格を減少させる。公衆の送電線からの電磁界曝露に対する関心は資産価値の評価及び人々の健康と環境リスクに対する補償の配分の際に重要な役割を果たすだろう。