[ラットの大脳皮質のトランスクリプトームプロファイルに対するGSM-1800 MHz信号への単回の頭部ばく露の影響:炎症誘発性条件下での遺伝子応答の強化] med./bio.

Effects of a Single Head Exposure to GSM-1800 MHz Signals on the Transcriptome Profile in the Rat Cerebral Cortex: Enhanced Gene Responses Under Proinflammatory Conditions.

掲載誌: Neurotox Res 2020; 38 (1): 105-123

この研究は、(i) リポ多糖LPS)投与によって誘導した急性神経炎症を呈するラット、(ii) 年齢でマッチングした健康ラット、または(iii) 発症前段階のヒト筋萎縮性側索硬化症(ALS)をモデル化したトランスジェニック遺伝子導入]hSOD1G93Aラットを、頭部のみGSM 1800 MHzの無線周波RF電磁界に2時間ばく露し、ばく露の24時間後に大脳皮質運動野比吸収率SAR)は平均で3.22 W/kgと推定)での遺伝子応答を評価した。LPS投与群では、RNAシーケンス分析によって全ゲノムmRNAプロファイリングを実施したところ、発現した遺伝子の2.7%に有意(調整済みのp<0.05)ではあるが中程度の(変化は2倍未満)上方制御または下方制御が認められ、これには主にニューロンまたはグリア細胞型で発現した遺伝子、ならびにタンパク質ユビキチン化または脱リン酸化に関与する遺伝子群が含まれていた。逆転写定量的ポリメラーゼ連鎖反応(RT-qPCR)分析では、RNAシーケンスによって遺伝子の調節が確認され、PCRで評価した15個の遺伝子のセットにおいて、LPS投与群に誘導した急性神経炎症状態に依存したGSM 1800 MHzへの有意な遺伝子応答が示された。これは健康ラットまたはトランスジェニックラットでは認められなかった。これらの結果から、GSMのRF電磁界による遺伝子応答は中枢神経系に影響する病理学によって異なる、と著者らは結論付けている。

ばく露