[活線労働者の磁界ばく露:ドシメトリ分析] tech./dosim.

Exposure of Live-Line Workers to Magnetic Fields: A Dosimetric Analysis

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2020; 17 (7): E2429

この研究は、Dawson他(2002)による研究を拡張し、より進化した解剖学的モデル、「物理的作用因子(電磁界)に起因するリスクへの労働者のばく露についての健康および安全の最低要求事項に関する欧州指令(2013/35/EU)」の新たな参考値、ならびに、2つの代用ソルバーの相互比較およびデータフィルタリングの利用に基づく新たな手法を考慮して、高圧架空線および変電所から生じる磁界への活線労働者のばく露に関連したドシメトリを分析している。その結果、ベアハンド高圧活線作業についてのばく露シナリオについては、分析したどの位置でも、中枢神経系組織およびその他の組織に対する一部のアクションレベルは超過するが、ばく露限度は超過しないことが示された。220 kVおよび380 kV線の近くの変電所での労働者のばく露については、線トラップを流れる電流が1000 Aを超えなければ、トラップコイルばく露は規制限度に適合することが示された。ケーブル結合部の近くの変電所での労働者のばく露については、位相電流値が1600 A(二乗平均値)では体内誘導電界の値は常に規制限度以下であることが示された、と著者らは報告している。

ばく露