研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[電磁界へのばく露と白血病のリスク] epidem.

Exposure to electromagnetic fields and risk of leukemia.

掲載誌: Rocz Panstw Zakl Hig 1991; 42 (3): 217-221

<目的>成人白血病罹病のリスク電磁界曝露履歴との関連があるかどうかを統計データを利用して症例ー対照研究によって検討する。 <方法>ポーランドのWarsawにある中央ガン登録局にあるデータを白血病の主情報源として、10万人以上の人口の12の都市に居住者であり、1976年1月1日から1980年3月31日までに白血病診断された958名の18歳以上の成人を症例として、これに対して年齢、性別、居住地がマッチした同数の対照群を人口統計調査局のデータから選定して(死亡者は死亡証明書、生きている人は面接により情報を収集)、症例ー対照研究を行った。面接においては従事した職業について、職場の住所、設備のタイプ、作業期間、職場での地位などが質問された。詳細な方法については別に報告されている(Gajewski A.K. 1988)。 <結果>症例934名のうち電磁界に曝露されていた者は29名、同数の対照群のうち曝露されていた者は24名であった(表2)。非イオン電磁放射の発生源は主に短波のジアテルミー(電気透熱)、電気シーラー、キャパシター放電溶接機、誘導電気溶接機などである。この解析は電磁界曝露を受けた全ての者の86%について行われた。白血病の症例を細胞型で分類して電磁界曝露との関連をオッズ比で示した結果(表2)によると、いづれも有意なオッズ比は得られなかった。ただ、これまでの疫学研究の結果に見られるように、骨髄白血病(急性と慢性)は他の種の白血病よりも高いオッズ比(OR 2.00)であった(有意ではないが)。著者は更に研究が必要であり、結論するのはまだ尚早であるとしている。

ばく露