[5Gを含む無線周波放射からの健康リスクは利益相反のない専門家が評価すべきである] comment

このコメントの著者らは、第5世代移動通信（5G）の無線周波（RF）放射がヒトの健康および環境へのリスクを調査することなく地球規模で展開されつつあるとして、以下のように主張している。390人を超える科学者および医師ら［訳注：このコメントの著者らも含まれる］が2017年9月に欧州連合（EU）に提出した請願書で、潜在的悪影響についての適切な科学的評価が実施されるまで5Gの展開のモラトリアム（一時凍結）を要求したが、EUはこの要求を認めていない。5G技術のRF放射からの健康リスクの評価は、スイス政府の専門家グループ報告および国際非電離放射線防護委員会（ICNIRP）の最近の論文では無視されている。利益相反および産業界との結びつきが、これらのバイアスのある報告に寄与しているように思われる。5G技術についてのバイアスのない適切なリスク評価がなされていないため、人々がリスクにさらされている。更に、評価委員会を独占している個々人のカルテルがあり、彼らが「リスクはない」というパラダイムを強化しているように思われる。こうした活動は科学的な不正行為と見なされると著者らは信じている。