[電磁界を原因と考える本態性環境不耐性の症状に関連するノセボ効果の前向き研究(IEI-EMF)] temp.

Prospective study of nocebo effects related to symptoms of idiopathic environmental intolerance attributed to electromagnetic fields (IEI-EMF).

掲載誌: Environ Res 2020; 190: 110019 [in press]

電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF)の正確な原因は依然として不明で、ノセボ効果等の心理学因果関係がもっともらしいと考えられている。この研究は、身体症状の知覚に対するノセボ効果を実験的に誘導し、それが1週間後に再現可能かどうかを調べた。また、このノセボ効果が交感神経の活動と関連しているかどうか、および内受容感覚精度(IAcc)がこれらの関係を加減したか、も調べた。一般公衆から募集した参加者に対し、電磁界ばく露体性感覚の知覚を強め得るという情報を与えた。参加者らは、試行の50%で触覚刺激とWi-Fi擬似ばく露を用いた合図付きばく露実験に2回参加した。2回のセッションを1週間離して実施した(セッション1:N = 65、セッション2:N = 63)。セッション1の前に、参加者は電磁界健康への悪影響について、または携帯電話の貿易についての中立的な動画を6分間視聴した。IAccは心拍検出パラダイムで評価した。交感神経の活性化の指標として皮膚電気的活動を測定した。その結果、ノセボ効果の証拠(自己申告による嫌悪感の強度および皮膚電気的活動の上昇)が、擬似ばく露中のどちらのセッションでも認められた。IAccは刺激強度に応じて、ノセボ効果を加減した。先行研究での知見とは対照的に、電磁界健康への悪影響についての動画と中立的な動画の影響に有意差は認められなかった。負の情報提示に基づき、体性感覚の知覚および心理学的反応が変化し得ることが示された。この結果は、IEI-EMFがノセボ効果によって生じ得るという仮定と整合し、心理学的介入の重要な役割を示唆するものである、と著者らは結論付けている。

ばく露