[統合的な無線周波ばく露評価のための遠方界、近傍‐遠方界および近傍界領域における比吸収率の評価] tech./dosim.

Evaluation of Specific Absorption Rate in the Far-Field, Near-to-Far Field and Near-Field Regions for Integrative Radiofrequency Exposure Assessment

掲載誌: Radiat Prot Dosimetry 2020; 190 (4): 459-472

ワイヤレス無線周波RF)システムから生じる比吸収率SAR)は様々なパラメータに依存する。先行研究では、SARは主に単一周波数および単一技術の条件下で、限られた数の局所的RF波源について評価されている。現行の、および新たなモバイルシステムは、より広範囲の利用シナリオに関わっており、それらはしばしば同時に使用され、複合ばく露につながるが、それらについてのばく露評価はほとんど実施されていない。この研究は、そのようなシナリオにおける50 MHzから5.5 GHzまでの周波数を用いるRFシステムから生じるSARを素早く評価するための新たな方法を開発することで、この知識のギャップを埋めることを目的としている。この目的のため、複数の使用シナリオにおけるSAR推定のための解析方法を、大規模な数値計算研究を通じて導出した。これには対象毎の特徴およびRFシステムの特徴が含まれ、全身、組織および臓器、ならびに脳の異なる部位でのSARの推定を提示するものである、と著者らは述べている。

ばく露