研究のタイプ: リスクコミュニケーション/リスク認知の研究 (実際的研究)

[韓国における携帯電話のリスク認知と電磁界についての客観的知識との関連] risk

The Relationship between Risk Perception of Cell Phones and Objective Knowledge of EMF in Korea

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2020; 17 (19): E7207

この研究は、韓国における無線周波RF電磁界に関する客観的知識のレベルと携帯電話についてのリスク認知との関連、ならびに、社会人口統計学的要因、認知上の電磁界ばく露電磁界に関する客観的知識、心理学的要因が、携帯電話についてのリスク認知にどの程度影響力を及ぼすかを、階層的重回帰を用いて調べた。2019年の住民登録人口統計に示された性別、年齢グループ、居住地域を代表する被験者合計3393人が、電磁界についてのリスク認知の程度を測る調査を完了した。携帯電話についてのリスク認知に最も影響力を及ぼす変数を、各変数についてのベータ値から導出した。その結果、主観的要因である「電磁界ばく露認知上のレベル(β = 0.253)」が、客観的要因である「電磁界に関する知識のレベル」よりも携帯電話についてのリスク認知と強く関連していた。心理学的要因のうち、「恐ろしさ(β = 0.331)」、「個人的知識(β = -174)」、「親しみやすさ(β = -089)」が、携帯電話についてのリスク認知に影響し、「制御可能性」は影響しなかった。人々は、日常生活における携帯電話使用に関連するリスクを制御することは容易であると考えているものの、高度技術に関連するリスクは制御不能と考えていることが示された、と著者らは報告している。

リスク認知

影響評価項目

ばく露