[2.45 GHzの無線周波はRAW 264.7マクロファージ細胞株でのブラックカーボンによる毒性、炎症誘発性およびアポトーシス前の活動を増加させる] med./bio.

Radiofrequency at 2.45 GHz increases toxicity, pro-inflammatory and pre-apoptotic activity caused by black carbon in the RAW 264.7 macrophage cell line

掲載誌: Sci Total Environ 2021; 765: 142681

この研究は、電磁界とブラックカーボン(BC)微粒子の複合作用によって、RAW 264.7マクロファージ細胞株細胞損傷が生じるかどうかを調べた。細胞を2.45 GHz、非熱レベルの比吸収率SAR)の無線周波RF電磁界ばく露したところ、高投与量のBCによる毒性が最初の24時間で大幅に上昇した。また、全ての投与量のBCでも72時間後まで毒性レベルが高いままであった。24時間のRFおよび高い亜硝酸レベルへのばく露後に誘導され、ばく露の24時間後および72時間後のリポ多糖LPS)内毒素での刺激によって獲得されたマクロファージ食作用の増大は、自然免疫および炎症免疫反応の延長を示唆しており、また、24時間後の炎症サイトカイン腫瘍壊死因子-α、ならびに72時間後のインターロイキン-1βおよびカスパーゼ-3の増加は、RFとBCの複合作用による炎症誘発性反応およびアポトーシス経路の活性化を示している、と著者らは述べている。また、これらの結果は、RFとBCの相互作用がマクロファージ免疫反応を改変し、アポトーシスを活性化させ、細胞毒性を加速し、これによって過敏症反応および自動免疫疾患誘導を活性化し得る、と結論付けている。

ばく露