[ヒト人工多能性幹細胞におけるテラヘルツパルスによって変化した遺伝子ネットワーク] med./bio.

Terahertz pulse-altered gene networks in human induced pluripotent stem cells

掲載誌: Opt Lett 2020; 45 (21): 6078-6081

この論文の著者らは、生きたヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)に対するテラヘルツTHzパルス照射の影響を調べるための装置を開発した。最大電界強度0.5 MV/cmのTHzパルスを1kHzの反復率で直径1 mmの細胞培地全体に1時間印加した。ゲノム発現全体のRNAシーケンシングでは、THzで制御される多くの遺伝子がZnフィンガー転写因子によって駆動されることが示された。金属イオンとTHz電界との相互作用についての考察とあわせて考えると、これらの結果は局所的な細胞内金属イオン濃度がTHzパルスの有効電気力によって変化することを含意している、と著者らは結論付けている。

ばく露