[弱電界下でのグリーンフィンチの概日リズムの安定性] med./bio.

The stability of the circadian rhythm of green finches (Carduelis chloris) under the influence of a weak electrical field

掲載誌: J Biol Rhythms 1989; 4 (3): 371-376

<方法>グリーンフィンチを対象にして,電界が自由継続周期(τ)に影響を及ぼすかどうかの検討を行った.これはWeverらが指摘している実験の確認でもある. <実験方法>9羽(4羽のメス,5羽のオス)のグリーンフィンチを対象にして,2.5Vp-p/mで10Hzの電界に曝露し,2分間毎の運動を調べ,自由継続周期を求めた.同様に,8.7, 65.2V/mの電界でも実験を行った.自然電磁界の遮蔽を施した地下室で曝露実験を行った.データより,自由継続数周期(τ)を求め,電界のある場合とない場合とでStudent's tテストで影響を調べ,比較検討した. <結果および結論>表1に示すように電界に関係したような概日リズム変化は見られなかった.またフェーズシフトや運動量の変化なども見られなかった.図1に示すようにリズムは非常に安定である.