[超高静磁界に慢性的にばく露されたマウスで観察された長期的な行動学的影響] med./bio.

Long-term behavioral effects observed in mice chronically exposed to static ultra-high magnetic fields

掲載誌: Magn Reson Med 2021; 86 (3): 1544-1559

この研究は、超高強度の静磁界への慢性ばく露が、C57BL/6マウスの長期的な認知行動または生物学的変化を生じ得るかどうかを調べた。マウスを10.5-16.4 Tの静磁界に3時間×2回/週、4または8週間慢性ばく露し、磁気共鳴分光法を用いて海馬での神経化学的変化を調べた。一連の行動学的試験(モリス水迷路平均台、ロータロッド、恐怖条件付け)を用いて、静磁界ばく露による長期的な変化を調べた。その結果、静磁界への慢性ばく露により、海馬での神経化学プロファイル、認知、および基礎的運動機能への障害はなかったが、平均台上での歩行試験およびモリス水迷路試験では、運動条件および平衡感覚の変化が認められた。モリス水迷路での狭い旋回運動行動が、静磁界による変化を示す最も敏感な要因であった。長期的な行動学的変化は、16.4 Tでは最後のばく露の数週間後にも認められたが、10.5 Tでは認められなかった。16.4 T磁石への素早い出し入れは、そのような変化を生じるには十分ではなかった。観察された結果は、16.4 T程度の高い静磁界への慢性ばく露はマウスの聴覚系に長期的な障害を生じるかもしれないことを示唆している、と著者らは結論付けている。

ばく露