[高周波電磁界へのばく露:新規の身体装着型分散型メーターとばく露メーターの比較] tech./dosim.

Exposure to radiofrequency electromagnetic fields: Comparison of exposimeters with a novel body-worn distributed meter

掲載誌: Environ Int 2021; 156: 106711

高周波RF電磁界ばく露はしばしば個人用ばく露メーターを用いて測定されるが、測定デバイスを身体に装着すると、身体による遮へいが生じ得るため、正確な測定が妨げられる可能性がある。更に、デバイスのコンパクトな設計が、センサーの周波数選択性を損ない得る。この研究は、マルチバンド身体装着型ばく露メーター(BWDM)と市販の個人用ばく露メーター2機種(ExpoM-RFおよびEmeSpy 200)の測定値を、実際の生活条件下で比較した。BWDMでは、10の周波数帯域(800、900、1800、2100、2600 MHz、DECT 1900 MHzWiFi 2.4 GHz;900、1800、2100 MHzについてはアップリンクダウンリンクを分けて)で電力密度を測定した。BWDMはベスト型で、20個のアンテナを身体の直径方向に反対の位置になるように分散配置することで、身体による遮へいを最小限にした。ベルギー、スペイン、フランス、オランダおよびスイスの事前に定義したエリア/ルートを歩き回ることで、複数の微小環境(例:ショッピングエリア、鉄道の駅、農村部の屋外/都市部の居住環境)からのRF電磁界ばく露データを取得した。BWDMとばく露メーター(ExpoM-RFおよびEmeSpy 200)で並行して、測定値を1-4秒ごとに取得した。中央値および四分位範囲(IQR)を計算し、BWDMとばく露メーターで測定した微小環境ごとのRF電磁界ばく露レベルの幾何平均値の差分、比率および相関を比較した。その結果、267の微小環境を通じて、BWDMで測定したRF電磁界ばく露中央値(およびIQR)は0.13(0.05-0.33)mW/m^2であった。ばく露メーターとBWDMで測定したばく露レベルの差分(およびIQR)は、ExpoM-RFマイナスBWDMで-0.011(-0.049 - 0.0095)mW/m^2、EmeSpy 200マイナスBWDMで-0.056(-0.14 - -0.017)mW/m^2であった。ばく露メーターとBWDMで測定したばく露レベルの比率(およびIQR)は、ExpoM-RF/BWDMで0.79(0.55-1.1)、EmeSpy 200/BWDMで0.29(0.22-0.38)であった。Speaman相関係数は、ExpoM-RF vs BWDMで0.93、EmeSpy 200 vs BWDMで0.96であった。これらの結果から、個人用ばく露メーターでの測定値はBWDMと比較して、全体としては若干低いRF電磁界ばく露の値を示しており、これは身体による遮へいの効果と整合する、と著者らは結論付けている。

ばく露