研究のタイプ: リスクコミュニケーション/リスク認知の研究 (実際的研究)

[ハザード同定、リスクの特徴付け、リスク防護における不確かさの説明のコミュニケーションの効果] risk

Effects of communicating uncertainty descriptions in hazard identification, risk characterization, and risk protection.

掲載誌: PLoS One 2021; 16 (7): e0253762

不確かさはリスク評価において重要な論点であり、結果的にリスクコミュニケーションにおいても重要な課題となる。多くのガイドブックが、リスク評価における不確かさを報告するように助言しているが、これは聴衆がこの情報開示に好感を示すことを期待してのものである。しかしながら、不確かさを報告することの効果についての経験的証拠はほとんどなく、決定的ではない。このため、この研究では、電磁界の潜在的健康リスクの例に基づいて、ハザード同定、リスクの特徴付け、リスク防護について不確かさを個別にコミュニケートすることの効果を分析する3つの実験を実施した。3つの実験ではそれぞれ、被験者に2×2の選択肢を提示した。1つ目の項目は、不確かさの説明の提示(電磁界に関連する健康影響についての議論で用いられるもの)、または確実性の条件を説明した。2つ目の項目は、不確かさの原因の説明(知識のギャップが存在することを指摘した)、またはそれを説明しなかった。その結果、ハザード同定に関する定性的な不確かさの説明の提示は、評価者の専門的能力に対する信頼を低下させた。対照的に、リスクの特徴付け(リスクの大きさに関するもの)における定量的な不確かさの説明の提示は、いずれの従属変数にも影響しなかった。リスク認知については、ばく露限度値における信頼は定性的な不確かさの情報によって影響されなかったが、防護の妥当性に関する不確かさの定性的な説明は不安を増幅させた。更に、防護の妥当性に関する不確かさの説明は、文章の理解度の低下につながった、と著者らは報告している。

リスクコミュニケーション

リスク認知

影響評価項目

ばく露

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