[40から110 GHzでのヒトの皮膚の反射特性:確認研究] tech./dosim.

Reflection Properties of the Human Skin From 40 to 110 GHz: A Confirmation Study

掲載誌: Bioelectromagnetics 2021; 42 (7): 562-574

6 GHz超の周波数範囲のワイヤレスデバイスに対し、低損失層のある角質層(SCL)のインピーダンス整合効果をシミュレートする新たな実験用ファントムが提案されている。この研究は、40-110 GHzの周波数を網羅する導波管を用いて、ボランティア被験者37人(男性21人、女性16人、年齢5-80歳)についてSCLの厚さが異なる21か所の身体部位(掌で10か所、腕/顔面で11か所)で測定した反射係数と、ファントムの材料についての測定値を比較することで、この皮膚モデルを検証した。統計的分析の結果、反射係数はSCLの厚さに依存し、性別には依存しないという強い証拠が示された。薄い皮膚および厚い皮膚での反射係数の測定値は、それぞれ15 μmおよび140 μmのSCL層で代表することができた。これらの測定値は、先行研究での過程と良く一致した。ファントムの材料はSCLの整合効果を模擬し、導波管での測定値からの逸脱は0.85 dB(22%)未満で、このファントムがヒトの皮膚での電磁界反射吸収を代表するものとして適していることが確認された、と著者らは報告している。

ばく露