[地磁気はどのように地球上の生命に影響力を及ぼすか‐地磁気生物学への統合的アプローチ] basics

How the Geomagnetic Field Influences Life on Earth - An Integrated Approach to Geomagnetobiology

掲載誌: Orig Life Evol Biosph 2021; 51 (3): 231-257

地球は太陽系の内惑星の一つであるが、他の惑星とは異なり、酸素性の大気、比較的安定した温度、一定の地磁気を有している。地磁気は太陽風や宇宙放射線から地上の生命だけでなく、大気をも防御しており、比較的安定した環境条件を創出している。更に、地磁気生命の起源に影響力を及ぼしたかもしれない。古細菌から動植物に至る生物は、その極初期から地磁気を空間情報源の一つとして用いてきた可能性がある。地磁気は一定であるが、様々な変化を生じており、例えば磁軸の逆転現象は、磁界の大幅な低下、更には短期的な消失さえ生じる。これは重大な気候変動を生じ、太陽風や宇宙放射線による突然変異の発生頻度を高めることがある。このレビュー論文は、声明の様々な側面に対する地磁気の影響力についてのデータを分析し、この分野における最新の知識を提示している。地磁気生物に対して正のインパクトを有する一方、地磁気の減弱または消失は負の影響を及ぼし、地磁気の影響力は地上生物の地球外での生存と、他の惑星での生命の発生の両方に対して重要な要因である可能性がある、と著者らは結論付けている。

ばく露