[共存するサブ6 GHzネットワークとミリ波ネットワークでの電磁界ばく露の確率論的幾何学分析] tech./dosim.

Stochastic Geometry Analysis of Electromagnetic Field Exposure in Coexisting Sub-6 GHz and Millimeter Wave Networks

掲載誌: IEEE Access 2021; 9: 112780-112791

6 GHz未満(サブ6 GHz)のマクロセルネットワークへのミリ波スモールセルのオーバーレイは、データトラフィック需要とユーザー機器の前例のない増加に対応するための有望な方法である。そのようなハイブリッドネットワークは切れ目のない接続性を提供し、高品質のサービスを達成することができるが、特に基地局高周波で動作する場合、基地局の増加が生物学的安全性に影響しないことを担保する必要がある。この論文の著者らは、サブ6 GHzとミリ波基地局が共存するセルラーネットワークでの電磁界ばく露を、確率論的幾何学的アプローチを用いて調査するための分析の枠組みに焦点を絞っている。サブ6 GHzとミリ波基地局の位置を、ポアソン点過程(PPP)としてモデル化した。サブ6 GHzとミリ波の層に対して様々なチャンネル伝播、アンテナ、フェーディングモードを組み込むことで、カバレージ確率および平均入射電力密度(IPD)を導出し、モンテカルロシミュレーションで検証した。ネットワークシナリオに対する洞察を得るため、基地局の密度、アンテナ素子の数、閉そく密度といった各種のシステムパラメータのインパクトを調べた。その結果、電磁界ばく露レベルのばらつきは、基地局の密度と、基地局に実装されたアンテナの数に密接に依存することが示された。受信機の感度平均IPDに有意なインパクトを及ぼすことも示された。受信機の感度が同じであれば、ミリ波ユーザーはサブ6 GHzユーザーよりも高い平均IPDレベルにばく露されることが示された。また著者らは、これらの結果と既存の国際的な規制値との比較も行っている。

ばく露