研究のタイプ: レビュー/サーベイ論文

[WiFi放射の健康影響:系統的品質評価に基づくレビュー] review

Health effects of WiFi radiation: a review based on systematic quality evaluation.

掲載誌: Crit Rev Environ Sci Technol 2021 [in press]

このレビュー論文は、WiFiばく露生物学的影響および健康影響を調べた、基本的な品質基準を満たす全ての種類の研究を評価した。これには、現実的なWiFiばく露セッティングを用いた、疫学、ヒトを対象とした実験、イン・ビトロおよびイン・ビボ研究が含まれた。1997年1月から2020年8月までに発表された全ての論文について系統的文献検索を実施し、実験研究では盲検化およびドシメトリについて、疫学研究では各種のバイアスについて質的レビューを行った。品質基準を満たした全ての研究を、関連の有無で要約した。その結果、文献検索で同定された1385報のうち23報(疫学6報、ヒト実験6報、イン・ビボ9報、イン・ビトロ2報)が基本的な品質基準を満たした。イン・ビトロおよびイン・ビボ研究では最大4 W/kgまでのばく露レベルを採用していたが、ヒト研究では国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)のガイドラインよりも数桁低い、日常環境での典型的なWiFiばく露レベルを扱っていた。生物学マーカーから症状までの様々なアウトカムについて、WiFiばく露との関連はほとんど認められなかった。散発的な知見にはアウトカムやばく露‐反応関係の点で一貫性がなかった。系統的な文献検索と品質評価に基づくこのレビューでは、規制限度値より低いWiFiばく露レベルによる健康への悪影響は示唆されなかった、と著者らは結論付けている。

ばく露