[街中での5G[第5世代移動通信]ばく露の大規模測定:手法および結果] tech./dosim.

Massive Measurements of 5G Exposure in a Town: Methodology and Results

掲載誌: IEEE Open J Commun Soc 2021; 2: 2029-2048

この研究は、第5世代移動通信(5G)からのばく露の特徴付けのための大規模測定を実施する際の問題点を検討した。単一のスペクトルアナライザーの利用は実際に実行可能ではない(バッテリー持続時間の限界のため)ことから、この研究では、5Gスマートフォンでの5G指標の大規模測定に基づき、その後、一部の場所においてスペクトルアナライザーおよび電磁界メーターでの詳細な分析を実施するという、統合的アプローチを採用した。5G信号がカバーする実際の領域全体から取得した結果から、5Gばく露は全体として、電界強度(最大で0.7 V/m)、ならびに他のワイヤレス技術に関する占有率(一般的に15%未満)の両方の意味において、ほとんどの測定場所で非常に限定的であった。更に、このアプローチでは、例えば4Gと5Gとの動的スペクトル共有により、測定の外れ値を容易に特定することができた。加えて、スマートフォンで収集したばく露指標は概ね、5Gチャネル全体について測定したばく露を良好に近似していた。測定場所の条件および5G基地局からの距離が、ばく露レベルの決定に重要な役割を担っていた、と著者らは報告している。

ばく露