[準ミリ波およびミリ波帯での適合性評価のための逆波源法による入射電力密度評価の性能分析] tech./dosim.

Performance Analysis of Incident Power Density Evaluation by Inverse Source Method for Compliance Assessment at Quasi-Millimeter and Millimeter Wave Bands

掲載誌: IEEE Trans Electromagn Compat 2021; 63 (5): 1649-1657

第5世代移動通信(5G)を含む現代の通信システムでは、6 GHz超の準ミリ波およびミリ波周波数が用いられている。これらの周波数では、国際的なガイドラインおよび国内規制における人体ばく露限度値に対するワイヤレスデバイスの適合性評価のための指標として、入射電力密度が採用されている。この論文は、入射電力密度の評価のための逆波源法(ISM)の性能を、精度および運用コスト(測定および計算コスト)の観点で調べた。ISMは表面等価定理に基づき、検査中のデバイスの近傍での入射電力密度を、より遠方の領域で測定される電磁界から再構築する。ISMと通常の平面波スペクトル法の性能を計算シミュレーションで比較した結果、ISMは通常の方法よりも、測定領域の切り捨てに対するロバスト性が優れていた。ISMでは、空間平均入射電力密度の再構築のための測定点の数が1/4に減り、誤差は0.4 dB未満であった。この著者らは、計算シミュレーションにおけるこれらの知見を、28 GHzで動作する標準的なホーンアンテナおよびアレイアンテナの測定で検証した。

ばく露