[パルス化電磁界に対するTHP-1[ヒト単球系白血病細胞株]およびPBMC[末梢血単核球]の抗酸化および免疫調節応答は電磁界強度に依存する] med./bio.

Anti-Oxidative and Immune Regulatory Responses of THP-1 and PBMC to Pulsed EMF Are Field-Strength Dependent.

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2021; 18 (18): 9519

自然免疫細胞は、重要な細胞内メッセンジャーである活性酸素種ROS)を産生することで電磁界に応答する。電磁界研究で適用される磁束密度等のパラメータの不一致は、その下流の抗酸化応答および免疫調節シグナル伝達の直接的な比較を複雑にしている。この論文の著者らは、健康なドナーからのヒトTHP1白血病細胞株および末梢血単核細胞(PBMC)における、異なる磁束密度のインパクトを比較した。その結果、1時間の電磁界ばく露後に、リポ多糖類(LPS)で刺激したTHP1細胞でのROSの増加が認められた。更に、弱い電磁界はTHP1における還元剤NAD(P)Hの枯渇を緩和した。PBMCではどちらの影響も生じなかった。各種の電磁界に対する転写応答の全体像から、THP1での抗酸化酵素PRDX6(2倍)およびDHCR24(6倍)の増加が認められ、脂質代謝における関与が示唆された。更に、インターロイキンIL)-10の発現の6倍増により、電磁界の抗炎症作用が確認された。驚くべきことに、THP1は弱い電磁界に応答するが、PBMCは主に強い電磁界に影響され、これは熱ショックタンパク質HSP)70およびカスパーゼ-3で示される重篤な細胞ストレスおよびアポトーシス発生率の上昇を伴う。これらの結果は全体として、異なる起源の免疫細胞の感受性の変化、ならびに、抗炎症シグナル伝達および脂質代謝を伴う電磁界に関連した影響を強調している、と著者らは結論付けている。

ばく露