研究のタイプ: 疫学研究

[電磁過敏症についての調査:ポーランドからの例] epidem.

A survey on electromagnetic hypersensitivity: the example from Poland

掲載誌: Electromagn Biol Med 2022; 41 (1): 52-59

電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF)は電磁過敏症とも呼ばれ、ポーランドでは2019年末の電気通信法の大幅な改正によって認知が高まっている。この研究は、同国におけるIEI-EMFの有病率を調べ、この現象の研究のための信頼性のある方法を定義することを目的としている。第一段階は2018年末に実施したインターネット調査である。IEI-EMFの有病率は39.7%のレベルと推定され、相当のバイアスが結果に影響したことが示唆された。最初のアプローチの失敗を分析し、調査の第二段階を電話インタビュー調査として2020年末に実施した。この調査では、IEI-EMFの有病率は1.8%未満と推定することができた。これらの調査における結果の不一致は、最初の調査に用いたインターネットの対象集団が代表的ではなかったことと関連付けられた。二つ目の落とし穴は、電磁過敏症の人々の分類に用いたクライテリアの定義であった。このため、第二段階の電話インタビューでは複数のクライテリアを用いた。異なるクライテリアを用いたことで、この種の研究の適切な方法のために必須の結論が得られた。二回目の調査の前に方法を修正したことで、他国で実施された同様の研究の結果と整合する、信頼できる結果が得られた、と著者らは報告している。

ばく露