この研究は、耳音響反射（OAE）の変化に対する携帯電話使用の影響を調べるため、正常な聴覚を有する若年ボランティア被験者28人（男性8人、女性20人）を対象に、1時間連続での携帯電話通話の前、直後および24時間後に歪成分耳音響放射（DPOAE）を測定した。21人が右耳で、7人が左耳で携帯電話使用を好んだ。好みの側での使用のみを考慮した場合、ベースラインのDPOAE値と、ばく露の直後および24時間後の値との間に、統計的有意差は認められなかった。好みの側と反対側を比較した場合、ばく露前とばく露直後との間に低周波のみで統計的有意差が認められた、と著者らは報告している。
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