[「環境要因に関連する症状」(SAEF)-「本態性環境不耐性」および関連する現象に関するパラダイムシフトに向けて] basics

"Symptoms associated with environmental factors" (SAEF) - Towards a paradigm shift regarding "idiopathic environmental intolerance" and related phenomena

掲載誌: J Psychosom Res 2020; 131: 109955

客観化可能な病態生理学的作用機序とは関連しない化学的、物理的および生物学的な環境要因に関連した症状で特徴付けられる健康状態は、しばしば「本態性環境不耐症」という一般的な用語で呼ばれる。より具体的には、ばく露関連の用語、例えば「多種化学物質過敏症」や「電磁過敏症」、「カンジダ症過敏症」なども用いられる。そうした状態の有病率は、定義および対象集団によって数%から50%超までさまざまである。この論文の著者らは、この分野における知識の進化に基づき、ばく露と不耐症/過敏症に焦点を当てた用語から、これらの現象の根底にあると思われる知覚的要素とより一致する用語へのパラダイムシフトのための議論を提示している。確立された病態生理学的作用機序によって生じる症状(例えばアレルギー、毒性学的状態、乳糖不耐症、感染症)は含めるべきではない。この著者らは、新たな用語/概念のための代案について考察し、「環境要因に関連する症状(symptoms associated with environmental factors: SAEF)」という用語とその定義を提案している。「環境要因に関連する症状」は、現在の知識と一致すると共に、発症者の経験を認めている。この概念は、治療、ならびに医療従事者と発症者とのコミュニケーションを促進し、医療、社会および科学におけるその現象のより良い理解のための基礎を提示する可能性がある、と著者らは述べている。

ばく露