[高出力テラヘルツ波源にばく露したモルモット皮膚のトランスクリプトームプロファイリング] med./bio.

Transcriptome Profiling of Guinea Pig Skin Exposed to a High-Power Terahertz Source

掲載誌: Environ Mol Mutagen 2022; 63 (1): 29-36

この研究は、自作した光学ポンピングガスレーザーを用いて、低および高エネルギーの2.5 THzのテラヘルツ波をHartleyモルモットの背中に照射し、RNAシーケンシングを実施して皮膚での転写応答を調べた。その結果、非ばく露群と低ばく露群で発現が異なる遺伝子(DEG)が、皮膚の成長、皮膚バリアの確立、ならびに皮膚を介した多細胞器官の水分恒常性または水分喪失の調節と関連付けられた。他方、非ばく露群と高ばく露群との比較では、DEGがモノカルボン酸代謝血管形態形成皮膚バリアの確立、血管発達、または血管新生に介在していることが示された。これらの結果は、皮膚に対する高出力THz波源の潜在的影響を示している、と著者らは結論付けている。

ばく露