[MLO-Y4骨細胞様細胞の生物活性と鉄代謝に対する高静磁界の影響] med./bio.

この研究は、骨細胞の細胞形態、細胞骨格、機能関連タンパク質の発現、さまざまなサイトカインの分泌、および骨細胞における鉄代謝の変化に対する16 Tの高強度静磁界の影響、ならびに、骨細胞に対する鉄製剤および鉄キレート剤と組み合わせた高強度静磁界の生物学的影響を調べた。その結果、高強度静磁界は骨細胞の生存率を高め、アポトーシスを低減し、フラクタル次元を増価させ、サイトカインの分泌を変化させ、鉄レベルを高めた。更に、高強度静磁界下での骨細胞の生物学的影響は、特定の濃度の鉄の投与によって緩和または強化されることが示された。これらのデータは、高強度静磁界によって調節される細胞内鉄代謝が、高強度静磁界ばく露下での骨細胞の生物学的影響の変化に関与しているかもしれないということを示唆している、と著者らは結論付けている。