研究のタイプ: 疫学研究

[過度の携帯電話の使用と睡眠の質および倦怠感の重症度との関連:サウジアラビアの人口における疫学調査] epidem.

Association of Excessive Mobile Phone Usage With Sleep Quality and Fatigue Severity: an Epidemiologic Survey in Saudi Population

掲載誌: Khyber Med Univ J 2021; 13 (2): 60-65

この研究は、睡眠の質および倦怠感の重症度に対する携帯電話使用の影響を、サウジアラビアのリヤドにおける携帯電話ユーザー251人(15-65歳)を対象にした標準的なアンケート調査で2019年9月から2020年1月まで調べた。参加者には、携帯電話使用に関する知識、態度および実践についてインタビューし、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)および倦怠感重症度尺度(FSS)で評価した。統計分析にはスピアマンの相関および線形回帰を適用した。その結果、参加者の平均年齢は32.43±12.8歳であった。携帯電話使用の増加に伴い、PSQIおよびFSSのスコアが有意に上昇した。1日当たりの使用時間が1時間超の参加者では、PSQI(<1h = 3.75、1-2 h = 5.78、>2h = 6.85、p= 0.001)およびFSS(<1h = 2.25、1-2h = 3.17、>2h = 3.61、p = 0.008)は受容可能なスコアを超えていた。更に、携帯電話を寝室に置くことは、PSQI(枕元 = 6.93、ベッドの中 = 6.16、ベッドの外 = 5.75、p = 0.001)およびFSS(枕元 = 3.65、ベッドの中 = 3.39、ベッドの外 = 2.58、p = 0.008)の上昇と関連していた。PSQI(r = 0.213、p = 0.001)およびFSS(r = 0.171、p = 0.01)の高いスコアと日常的使用との有意な相関が認められた、と著者らは報告している。

ばく露