[1.5 T、3 Tおよび7 Tスキャナーでの心臓MRI検査に関わるスタッフの電磁界ばく露] tech./dosim.

この研究は、心臓MRIを実施する放射線技師の活動中の静磁界ばく露を記録し、動作によって生じる時間変化磁界を計算し、その結果を(1) 労働法の要件、(2) MRI磁石近傍での空間識失調の知覚確率の分布、(3) 頭部MRIを実施時のばく露プロファイル、と比較した。その結果、42の心臓MRIスキャンを管理する技師のばく露プロファイル（中強度（1.5 T）、高強度（3 T）、超高強度（7 T）スキャナーを用いてモデル化）は、頭部MRIを管理する場合と比較して有意に異なっていた。サンプリングした静磁界および時間変化磁界の大部分（静磁界 < 500 mT、時間変化磁界 <600 mT/s）では、空間識失調の知覚確率は低かったが、一部は中／高レベルであった。労働法（欧州指令2013/35/EU）による「通常の労働条件」（静磁界 < 2 T）の下であっても、心臓MRI利用の増加は空間識失調に関連したハザードを高める、と著者らは結論付けている。