研究のタイプ: 疫学研究

[携帯電話の電磁放射と頭痛のリスク:系統的レビューおよびメタ分析] epidem.

Mobile phone electromagnetic radiation and the risk of headache: a systematic review and meta-analysis

掲載誌: Int Arch Occup Environ Health 2022 [in press]

この論文は、携帯電話電磁界頭痛に及ぼす影響についての研究の系統的レビューおよびメタ分析である。PubMed、ScopusおよびWeb of Science等の主要なデータベースを、適切な検索ワードおよび「系統的レビューおよびメタ分析のための優先的報告項目」(PRISMAガイドライン)を用いて検索し、適格な研究を取得した。アブストラクトおよび全文スクリーニングの後、33報を取得し、影響のサイズをオッズ比OR)として抽出した。研究間の不均一性をI2統計およびQ検定で評価し、出版バイアスをファンネルプロットならびにEggerおよびBeggの検定で評価した。その結果を受けて、33報の適格な研究のうち30報をメタ分析に盛り込んだ。全ての研究を考慮した場合、プールした影響のサイズとしてOR = 1.30(95%信頼区間(CI)= 1.21-1.39)が得られたが、研究間の不均一性が有意であった。不均一性の発生源を見出すため、参加者の年齢および電磁界ばく露期間を考慮したサブグループ分析を実施したところ、参加者の年齢を変数とした場合、18歳未満および18歳以上でそれぞれOR = 1.33(95% CI = 1.14-1.53)およびOR = 1.29(95% CI = 1.20-1.37)であった。ばく露期間を考慮した場合、1週間あたり100時間未満および100時間以上でそれぞれOR = 1.41(95% CI = 1.22-1.61)およびOR = 1.23(95% CI = 1.12-1.34)であった。年齢及びばく露期間(主に通話時間)が研究間の不均一性の発生源であることが示された。更に、高齢者では通話時間の増加が頭痛リスクを高めることが示された、と著者らは結論付けている。

ばく露

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