この論文は、第2世代（2G）および第3世代（3G）携帯電話からの高周波（RF）放射が、ユーザーの心臓と脳の同期に及ぼすインパクトを調べた。通常の通話での携帯電話使用時のユーザーの心電図（ECG）と脳電図（EEG）のコヒーレンスをリアルタイムで計算した。被験者は大学院生で、調査は5つのモード（非使用、2G受信、2G送信、3G受信、3G送信）で実施し、ECG（P、QRS、T波）とEEG（デルタ、シータ、アルファ、ベータ、ガンマ波）のコヒーレンスを計算した。得られた結果をSPSS統計ソフトウェアを用いて統計的に分析した。その結果、ECGとEEG間に強いコヒーレンスが存在すること、および、ECGとEEGの大半の組み合わせでのコヒーレンス強度はRF放射下で有意に影響されることが示された、と著者らは報告している。
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