[高周波(100 kHz - 300 GHz)電磁界ばく露とがんについてのイン・ビボ研究の系統的レビューのためのプロトコル] basics

Protocol for a systematic review of the in vivo studies on radiofrequency (100 kHz-300 GHz) electromagnetic field exposure and cancer

掲載誌: Syst Rev 2022; 11: 29

このイタリアのプロジェクトは、高周波RF、100 kHz-300 GHz)電磁界への法的限度内またはこれを超えるばく露の潜在的発がんリスクの調査のためのイン・ビボ研究の系統レビューのプロトコルを策定することを目的としている。その狙いは、(1) 調査対象のイン・ビボ研究の結果についての記述的、可能であれば定量的な要約を提示すること、(2) RF電磁界ばく露によって生じる発がん作用の仮説を支持またはこれに反駁する証拠の重みを評価し、潜在的発がん性についての結論を導くこと、である。電子的な学術データベース、ならびに選択された論文およびレビューの参考文献リストで関連研究を検索する。これには、2011年以降に国際的な専門家パネルが実施した、RF電磁界発がん作用についての記述的レビューが含まれる。「集団、ばく露、比較因子、アウトカム(PECO)」クライテリアに従って問題点を定義する:両性、全年齢および動物種、全ての遺伝的バックグラウンドのげっ歯類についての実験研究(集団);RF電磁界への単独ばく露、あるいは他の物理的または化学的作用因子との共ばく露ばく露);ばく露群と擬似ばく露群のアウトカムのデータを報告した研究のみとする(比較);全てのタイプのがん、全てのがん関連アウトカム指標(アウトカム)を包含する。英語で書かれた査読付き論文のみを、出版日の制限なしに検討する。包含する論文の適格性クライテリアを定義する。動物研究用に特別に策定したツールを用いてバイアスリスク評価を実施する。実施可能な場合、全てのアウトカム指標についてメタ分析を実施する;サブグループ分析については、サブグループあたり最低3報が必要とされる。メタ分析が実施できない場合、結果のナラティブな合成を報告する。このプロトコルの提案は、米国国家毒性プログラム/健康評価解釈室(NTP/OHAT)の「系統レビューのためのアプローチ」を枠組みに用いる。

ばく露