[環境中の磁界および電磁界への双子の胎児のばく露の評価] tech./dosim.

この研究は、双子の胎児についての妊娠31週および32週の2つの全身モデルを開発し、50 Hzの一様な磁界ばく露、125 Hzの局所ばく露、13.56 MHzの電磁界ばく露、ならびに20-6000 MHzの広帯域平面波高周波（RF）ばく露を含む、複数のばく露シナリオを調べた。最後に、ドシメトリ評価結果を導出した。その結果、同様の妊娠期間の単生児の妊娠と比較して、双子の胎児は50 Hzの一様磁界には過大にばく露されるが、ワイヤレス通信に用いられる周波数でのRFにはおそらく過小にばく露されることが示された。更に、双子の胎児は単生児と比較してドシメトリ的なばらつきが大きく、これは入射方向および胎児の位置に帰せられた。この分析に基づき、全妊娠期間を通じたドシメトリ結果を推定した。この結果は双子の胎児の電磁界ばく露のリスク推定、および国際的なガイドラインの保守性の調査に有益なものとなり得る、と著者らは報告している。