[骨芽細胞ネットワークと欠陥のある結合:磁界・電界ばく露の差異効果] med./bio.

Osteoblastic networks with deficient coupling: differential effects of magnetic and electric field exposure

掲載誌: Bone 2000; 27 (2): 227-231

細胞電流のような生物物理的な刺激作用を調整する上で細胞内結合が重要な役割を果たしているかどうかを、ギャップ接合が欠損している細胞株をもちいて調べた。対象はトランスフェクト細胞株コネキシン43ギャップ接合欠損細胞株に加えて、骨肉腫細胞株のROS17/2.8細胞を、培養において2mV/m程度の電界誘導するのに十分な時間変動磁界(30Hz, 1.8mT)へばく露した。磁界ばく露は、ギャプ接合と無関係に細胞の成長を抑制し、アルカリホスファラーゼ活性がギャップ結合に依存した。このような結果は、磁界ばく露電界ばく露培養細胞に違った作用を及ぼし、磁界はギャップ接合結合に依存しないメカニズムを介して細胞の成長を抑制し、酵素活性の変化は、ギャップ接合に依存するように誘導電界により刺激されたように思われる。

ばく露