[ラットの行動およびシナプスタンパク質に対する電磁界への出生前および出生後のばく露ならびに出生前の亜鉛の影響における性差] med./bio.

Gender differences in effects of prenatal and postnatal exposure to electromagnetic field and prenatal zinc on behaviour and synaptic proteins in rats

掲載誌: J Chem Neuroanat 2022; 122: 102092

この研究は、行動およびシナプスタンパク質の性別依存的な変化に対する、出生前および出生後の電磁界ばく露および亜鉛(Zn)サプリメント投与の影響を調べた。妊娠ラット4群から生まれた仔ラットを、擬似ばく露群、電磁界ばく露群(4時間/日、5日間/週)、擬似ばく露+Zn投与群(5 mg/kg/日、5日間/週)、電磁界ばく露+Zn投与群にの4群に割り付けた。電磁界ばく露およびZn投与は妊娠初日から生後42日目まで行った。行動学的試験の結果、電磁界ばく露は社会的行動には影響しなかったが、活発さおよび探索行動への負の影響が認められ、不安形成の増加につながった。Zn投与には雌の仔に対して部分的に正の影響が認められたが、雄の仔には認められなかった。電磁界ばく露群ではSHANK3およびNLGN3タンパク質が有意に減少したが、Zn投与の正の影響は認められなかった、と著者らは報告している。

ばく露