[結腸直腸がん細胞のアポトーシスおよび抗アポトーシス因子に対する高周波放射の影響] med./bio.

Effects of radiofrequency radiation on apoptotic and antiapoptotic factors in colorectal cancer cells

著者: Gökçen S, Kurt B, Küçükbağrıaçık Y, Ozgur-Buyukatalay E, Kismali G
掲載誌: Electromagn Biol Med 2022; 41 (3): 325-334
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この研究は、結腸腺がん細胞株（Caco-2）のアポトーシス因子および抗アポトーシス因子に対する、2.5 GHz連続波および3GPP変調の高周波（RF）放射の影響を、異なるばく露条件下（15分間オン／15分間オフで1時間；1時間オン／1時間オフで3時間）で調べた。細胞生存率をXTT法で判定した。Bcl-2、Bax、カスパーゼ-3およびサバイビンのタンパク質発現レベルをフローサイトメトリー法で、Bax、カスパーゼ-8およびサバイビンのタンパク質レベルをウェスタンブロッティングでそれぞれ調べた。その結果、細胞生存率については、2.5 GHzへの1時間のばく露では有意差は認められなかったが、3時間のばく露では減少した。2.5 GHzへの1時間および3時間のばく露はアポトーシス反応を生じた。Bcl-2、Bax、サバイビン、カスパーゼ-3およびカスパーゼ-8のタンパク質分析では、異なるばく露条件下でアポトーシス促進性のBax、カスパーゼ-3およびカスパーゼ-8のレベル上昇が認められたが、3時間のばく露は抗アポトーシス性のサバイビンのレベル低下が認められた、と著者らは報告している。

ばく露