[オートファジーの阻害はSH-SY5Y神経芽腫細胞における高周波による適応応答を無効にする] med./bio.

Inhibition of Autophagy Negates Radiofrequency-Induced Adaptive Response in SH-SY5Y Neuroblastoma Cells

著者: Sannino A, Scarfì MR, Dufossée M, Romeo S, Poeta L, Prouzet-Mauléon V, Priault M, Zeni O
掲載誌: Int J Mol Sci 2022; 23 (15): 8414
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近年、高周波（RF）電磁界は、化学的または物理的因子を用いたその後の処理によって生じるDNA損傷を低減し得ることが示されている。これは放射線生物学の分野で適応応答として知られている現象と類似している。この研究は、RFによる適応応答にオートファジーが寄与しているかどうかを調べるため、SH-SY5Yヒト神経芽腫細胞を1950 MHzのUMTS信号に20時間ばく露した後、メナジオンで処理した。コメットアッセイでの分析の結果、メナジオンによるDNA損傷の低減が認められた。バフィロマイシン A1 および E64dでオートファジーを抑制したところ、DNA損傷は低減しなかった。更に、ATG7またはATG5遺伝子に欠損のあるCRISPR SH-SY5Y細胞株では、適応応答は認められなかった。これらの知見は、ヒト神経芽腫細胞におけるRFによる適応応答の誘導にはオートファジーが関与していることを示唆している、と著者らは結論付けている。

ばく露