[静磁界へのばく露はラットにおける選択的注意および神経可塑性を促進する] med./bio.

Exposure to static magnetic field facilitates selective attention and neuroplasticity in rats

掲載誌: Brain Res Bull 2022; 189: 111-120

この研究は、短期間(5-10日間)および長期間(13-38日間)の静磁界ばく露ラットの選択的注意および運動協調に及ぼす影響、ならびにこれに関連する、皮質線条体および腹側中脳における神経可塑性関連の構造的たんぱく質およびクリプトクロム(CRY1)タンパク質発現レベルの変化を調べた。その結果、6日間の静磁界ばく露は、オープンフィールド試験における自発的運動活性に影響することなく、選択的注意を有意に高めた。全ての静磁界ばく露は、運動協調(ロータロッド試験)を強めたが、これは有意ではなかった。神経化学分析では、5日間の静磁界ばく露は、皮質および線条体のCRY1およびシナプシン-1(SYN1)、線条体の総シナプシン(SYN)、ならびに腹側中脳のシナプトフィジン(SYP)、成長関連タンパク質-43(GAP43)、およびシナプス後肥厚部タンパク質-95(PSD95)の発現を高めることが示された。14日間の静磁界ばく露は、腹側中脳のPSD95レベルを高めたが、より長い静磁界ばく露皮質のPSD95、ならびに調査した全ての脳領域のSYNおよびSYN1のレベルを高めた。皮質および線条体のCRY1およびSYN1の発現の増加は、選択的注意の改善に対する静磁界の短期的な影響と相関していた。まとめると、選択的注意に対する静磁界の影響はより長期間のばく露後には弱まり、神経可塑性関連の構造学的バイオマーカーに対する静磁界の影響は時間および脳の領域に依存し、幾つかのタンパク質レベルはより長期間のばく露に伴い上昇した、と著者らは報告している。

ばく露