[遠方界高周波電磁界にばく露した昆虫における全身平均吸収電力] tech./dosim.

Whole-Body Averaged Absorbed Power in Insects Exposed to Far-Field Radio Frequency Electromagnetic Fields

掲載誌: IEEE Trans Antennas Propag 2022; 70 (11): 11070-11078

昆虫は環境中の高周波RF電磁界ばく露され、その一部は身体に吸収されるが、多くの昆虫についてこの吸収はわかっていない。この研究は、異なる種類の昆虫による、ワイヤレス通信に用いられている(今後用いられる)2-120 GHzの周波数の遠方界RF電磁界吸収を、数値計算シミュレーションで調べた。シミュレーションは、解剖学的に正確な昆虫のモデル、ならびに回転楕円体モデルで実施した。入射電界強度1 V/mに対し、昆虫のサイズに相当する波長で7.55 nW-389 nWの最大吸収電力を得た。シミュレーションの結果から昆虫の体積と周波数のみを入力値に用いて、6から120 GHzの間で平均相対誤差 < 43%で昆虫の吸収電力を推定できる対数‐線形モデルを作成した。このシミュレーションでは、6から24 GHzの周波数で、解剖学的に正確な昆虫モデルで予測した吸収電力と、回転楕円体モデルで予測した吸収電力との間に、非常に高い相関(r > 0.95)が示された。このことは、これらのモデルは将来の研究において昆虫のRF電磁界ばく露の評価に利用できることを示唆している、と著者らは結論付けている。

ばく露