[ニジマス(Oncorhynchus mykiss)の稚魚の行動に対する海底電力ケーブルに関連した磁界の影響] med./bio.

Effects of magnetic fields related to submarine power cables on the behaviour of larval rainbow trout (Oncorhynchus mykiss)

掲載誌: Mar Freshw Res 2021; 72 (8): 1196-1207

この研究は、ニジマス(Oncorhynchus mykiss)の稚魚の行動に対する人工的な磁界の影響を調べた。眼が形成された胚の段階から10 mTの静磁界または1 mTの低周波交流磁界ばく露した。対照群自然の磁気の下で処理した。40日間のばく露後、磁界への誘因または磁界の回避について稚魚を46時間調べた。その結果、どの群の稚魚も、静磁界または交流磁界を回避しなかった。静磁界または交流磁界ばく露した稚魚は、自然の磁気の下で孵化した稚魚と比較して、それぞれの磁界により誘引された。また、磁界ばく露した稚魚にストレス反応は認められなかった。これらの結果は、ニジマスの稚魚は海底ケーブルの近傍で記録される人工的な磁界を検知することができ、これに誘引され、目に見えるストレスの兆候はないことを示唆している、と著者らは結論付けている。

ばく露